Clarins We Care 2030: 人、地球、目的への取り組み
2020年に発表した初の「We Care」プログラムで、クラランスは有機栽培への移行、脱炭素、トレーサビリティといった野心的な目標を定めました。それからわずか5年で進展を遂げ、その成果は数値にも現れています。また、ガバナンス、環境、コミュニティ、社員のプラクティスに関する取り組みが評価され、2025年にはBコープ認証を取得しました。
そして、これらは始まりに過ぎません。「Clarins We Care 2030」ではさらに高い目標を掲げ、環境負荷の最小化だけではなく、ポジティブな価値観を積極的に生み出すリジェネラティブ (環境再生型) ビジネスモデルへの移行を目指します。
ポジティブな影響を生み出すビジネスモデル
クラランスが掲げる2030年までのCSR戦略は、ポジティブ インパクトの原則に基づき、次の3つの柱に重点を置きます。
- 目的のあるデザイン: 2030年までに、製品の原料となる植物の1/3を、リジェネラティブおよび有機認証を取得したフランスのドメーヌ クラランスで栽培します。
- フットプリント削減: スコープ1、2、3の炭素排出量を30%削減 (2019年比) し、パッケージを100%リサイクル可能にする目標に向け、順調に進んでいます。
- 透明性の推進: プラットフォーム「クラランス T.R.U.S.T.」を通じて、すべての製品において「農地から肌まで」の完全なトレーサビリティを確保します。
人々のための取り組み
クラランスの事業活動において、中心となるのは社員です。ヒューマンリソースのロードマップ「We Care for our People」では、多様性、公平性、ウェルビーイング、能力開発に関し、以下を含む25の指標を定めています。
- 社員の給与の100%が、本人と家族が人間らしい生活を送ることのできる賃金水準を上回ること
- 社員の100%が、毎年研修を受けること
- クラランス グループの全社にグローバルDEI憲章を導入すること
社会貢献
「Clarins We Care 2030」では、クラランスの社外にも目的を広げています。
- Mary’s Mealsとのパートナーシップを通じて年間300万食以上の学校給食を提供
- 健康、子供、生物多様性のイニシアチブに年間300万ユーロ以上を支援
- 23のフェアトレード サプライチェーンを拡大し、世界中でHDIの低い地域のコミュニティを支援
地球のための取り組み
化粧品業界において、クラランスはリジェネラティブなビジョンの推進に先駆けて取り組んでいます。2つ目の自社農園であるドメーヌ クラランス サント=コロンブによって、生物多様性と持続可能な原料調達への取り組みを強化し、以下の野心的な目標を定めています。
- すべての原料調達で森林破壊をゼロに
- 工業用水の100%をリサイクル&リユース
- トライアルサイズのチューブおよびリフィル対応製品の導入により、プラスチック150トンの廃棄を回避現在、クラランスの売り上げの1/4をリフィル対応製品が占めており、環境負荷の削減に向けた大きな一歩となっています。
2030年に向け、共に歩む道のり
「Clarins We Care 2030」は単なる計画ではなく、グループ全体の取り組みです。クラランスでは社員、パートナー企業、コミュニティが協力し、持続可能でインクルーシブ、リジェネラティブな未来を形づくっています。